虐待攻略カウンセリング
「アダルトサバイバー」または「被虐待児」というショッキングな言葉があります。
このふたつの言葉には明確に「違い」があります。
それが「被虐待者」は幼少期家庭の中で両親のどちらか(または両方から)祖母祖父から虐待を受けた者。
「アダルトサバイバー」は虐待を受けた経験を持ちながら負の連鎖を自分で終わらせ次の代に継がせない者。
という違いです。
どちらが良くてどちらが悪いではありません。
どちらも苦しい。
そして、今の社会での心理カウンセリングでは「根本原因」を見つけ出すことを主にカウンセリングが行われています。
しかし、ここで問題が起きるのです。
「虐待という環境で育った者」と「そうでない者」にはカウンセラーがクライアントに行うアプローチがまるで逆だということに、今の社会では知られていません。
「被虐待者」または「アダルトサバイバー」は十分「根本原因」がわかっているのです。
そして知りたいことはこの根本原因をどう扱いどう対処しこれからどうやって生活をしていくのかという「対処法」・「解決方法」・「実践方法」なのです。
簡単にいうと虐待をしてきた親に支配されずに、これからどうやって生きていくかということなのです。
私の行う心理的アプローチではこちらに重きを置いております。
けれどその前段階としてカウンセリングを行わせてもらいます。
どうして私がこれを専門にするのか?
理由は
私自身が虐待を受けて育ち、そしてアダルトサバイバーである当事者だからです。
- 私の幼少期のこと
- 「対処法」「実践方法」ってどんなの?
- どこからが「虐待」?
- 「虐待が止めれない」もしくは「これは虐待なのでは」と悩んでおられるお母さんお父さんへ。
私の幼少期のこと

photo by 秋月武
私は暴力、暴言はもちろんのこと、精神的にも身体的にもこの日本では考えられない環境で育ちました。
お金持ちの家柄であるにも関わらず、私にお金というものは本当にかけてくれず、それが学校で必要な教育費も、生活で必要なものですら私に与えてくれませんでした。
意識がなくなるまで掃除機で殴られ、説教は正座をさせられたまま大体3時間ほどでトイレに行くことも許されませんでした。
喉が渇いても飲み水ももらえずにトイレの水を飲んでいる子供時代でした。
それでも幼い頃から夢があったのです。
それが
「幸せな家庭を築きたい」というものでした。
夫婦仲良く、子供を産み、子供と一緒に眠り、子供と一緒に何気ない「普通」の暮らしをする。
そんな世間から見たら笑えてしまうような当たり前のことが私には一番の夢だったのです。
けれどその夢を叶えるのは途方もない作業でした。
でも、言える。
何があっても幸せになれるということを、私という生き方で証明しています。
そして代々続いた「負の連鎖」も自らの手で終わらせれるよと胸を張って言えます。
自身が経験者だからクライアントの言葉にできない捉えどころのない気持ちというのはもちろん、理解できます。
そして私自身が心理カウンセラーであるから「心理学」という観点からみてこんがらがった糸を緩めて解いて新しい糸を組み替えていく仕組みも理解しています。
「どうにかして幸せになりたい」という気持ちで20年以上沢山のことを試した経験と心理学と心理学の一つである「ヒプノセラピー」この3つを組み合わせたものが生まれそしてそれを体系化にしました。
それがここで提唱する「対処法」「解決方法」「実践方法」です。
その体系化したものの一部を紹介します。
「対処法」「実践方法」ってどんなの?
親からの洗脳を解く(心理的距離を置く)
●親との間に境界線を作る
親の言葉が態度が辛いのは境界線という壁が最初からないから。
その壁の作り方
●恨んでる気持ちを終わらせる
怒りや恨みがあるのは中途半端にしている感情があるから。
この感情を感じ切ることを心理学用語で「感情の昇華」という。
感情の昇華は3段階で行われる。
こちらの昇華までの道のり、方法。
親からの洗脳を解く(物理的距離を置く)
●家から脱出する
どれほど心に壁を作っても虐待者と同じ場所に住んでたら全く意味ない。
自分で安全な場所を確保するメソッド
- 公園で雨露をしのぐ場合
- 職場の寮などで働く場合
- 友達にお世話になる場合
祖父祖母、親戚のところで住むのだけは絶対やめた方がいい理由
(100%失敗する)
●確保した場所を守る
どれほど遠くに離れても簡単に来られては意味がない。
自分の居場所を守る方法
- 住民票の隠し方
- 親の保険証から外れることのメリット(自分で自分の保険証を作ることで自分の身を守るメリット)
- 年金などを自分できちんと払うことでメリット
- 法律から使えるものは全て使う
- 一人暮らしでも十分生きていける
新たな洗脳を自分にする(新しい価値観の上書き)
●新たな習慣を自分で作る
人は習慣になってるものを使って行動してるだけ。それなら習慣を変えればいい。
その習慣を頭で理解して自分のものにする方法
●行動の前のイメージトレーニングの方法。
全ての行動はイメージされたところから始まっている。
このイメージさえも自分自身で行う方法
●心の「安全場所」を作る
虐待される環境にいるのは生まれた時から戦ってることと一緒。
裸で生きて行っても大丈夫という「温床」を敢えて作る事でようやく戦争は終わる
自分で自分を教育し直す(子育て論を自分に当てはめていく)
●子供に思うことは自分にももちろんできる。
なぜ同じことを繰り返してしまうか。子供に自分を投影してしまうのが人間。
だからこそ子供に「子供の時望んだこと」をしてあげる。
●1人で2役劇場
子供がいなくても出来ることは沢山ある。頭の中だけでも劇場を作る。
●殺人鬼なんかにならない
犯罪者になる方が稀。なぜならないか。むしろなぜなれないか。
頑なに守っている自分自身を知る。
●親以外の教育は世の中に沢山ある。自分にとってどんな教育を受けたかったか。
親が用意してくれなかった「教育」と「環境」を自分にプレゼントしていく。
どこからが「虐待」?
「虐待を受けた」よりも「虐待とまではきっと行かないんだけど、毒親ではあるなぁ」
または「これを虐待なんて言っていいのでしょうか・・・」
というクライアントさんが圧倒的に多いです。
むしろ
「私は虐待を受けました」とはっきり宣言される方の方が稀です。
今の社会では「ここからが虐待です」とはっきりした線引きはどこにもありません。
そして「親は大切にしなさい」という社会の教育がこのはっきりしない境界線をさらに曖昧にしてしまっています。
どんな教育を親から受けたとしても、本人が「あれは、虐待なんだ」と感じたり思った時点でそれは立派な虐待なのです。
理由は、
その教育を受けた者だけが「虐待かそうでないか」決める権限を持っているからです。
例えていうなら、女性がセクハラを受けたとしましょう。
そのセクハラをしてきた相手が大好きな俳優さんの場合、多くの女性は
「セクハラです」とは言わないと思います。
セクハラを受けた受けてないと訴えるのは、された側にしか決めれないのです。
もっというなら、された側だけが決めれるのです。
なので
「もしかしたら虐待ってものなのかな・・・?」と、わずかながらでも気持ちの何処かにあるのなら、カウンセリングをお勧めします。
しかしこれだけは覚えていてください。
カウンセラーである私が決めるなんてことはあり得ません。
私が提供するカウンセリングは、
「自分の人生を主体的に生き、自分の望んでる人生を創る方法」です。

ハチになる娘
「虐待が止めれない」もしくは「これは虐待なのでは」と悩んでおられるお母さんお父さんへ。
「自分は子供を叩くことが止められない」
「ものすごい暴言ばかり言ってしまう」
それをどうしても止めたい。
そう言った方もどうぞいらしてください。
「虐待」というものが起きてしまう過程は大きく分けて2つあります。
まず一つ目が
「親」自身がその環境で育ってきたこと。
自分が幼少期に受けた教育は無意識に行ってしまいます。
勿論、止めることができます。
もう一つが
虐待という環境で全く育ってないけれど
「お母さん自身が心も体も疲れきっている」ということ。
日々の育児家事、これだけで本来は誰もがキャパオーバーです。
簡単にいうとお母さんお父さん自身に余裕が全くない状態です。
悲しいことに、こういう相談事を気軽に話せる場所は昨今本当に少ないです。
「子供を叩くことが止めれない」なんて言えば、周りからどんなひどい親だと烙印を貼られ
もしかしたら児童相談所がくるのではないか・・・。
そう考えると言いたい思いに口を積むんでしまう気持ちもよくわかります。
この二つのパターンにはそれぞれ異なる心理的アプローチをします。
一つ目のパターンの場合は先ほど少し書いた体系化に似たアプローチをし、自身が受けた教育以外の子育て法とその実践方法、そして心の持って行き方をお伝えします。
二つ目のパターンにはまずは、根本原因を一緒に探し出し、そこから日々自身で行えるストレス発散方法またはその人その人にあったセルフケアの実践方法をお伝えします。
なので気軽にお越しください。
責めたりしませんよ。
そしてこれだけは忘れないでください。
あなたは本気でお子さんを愛しているから身も心もクタクタになるまで頑張れているのです。
そして本気で愛しているから、なんとかしたいと悩んであられるのです。
それはもう、立派な愛情いっぱいのお母さん(お父さん)です。
自信を持ってくださいね。
そして今すぐ出来ることをここでお伝えします。
もしも叩いてしまったりひどい言葉を大きな声で言ってしまったら、落ち着いた時で構いませんので、お子さんが寝ている時ではなく、きちんと起きているときに全力で抱きしめて
「あの時は叩いてごめんなさい。でも〇〇ちゃん(くん)のことが大好きなんだよ」
と何度何度も伝えてあげてください。
親だって人間です。間違える時もたくさんあります。
それが例え赤ちゃんでも「一人の人間として対等に」間違っていたこと、悪かったことは
謝りましょう。
その姿が「間違っていてもダメでも完璧じゃなくてもいいんだ。ありのままでいいんだ」と
子供に教えてることになるのです。