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生活感を大事にしてる。

今日は自分の「暮らし」とか「生活」する上で昔から大事にしてることを書こうと思います。

私の家は注文物件ではあるのですが、最初からお願いしていたのが
「収納を作らないでほしい」ということでした。
それはなぜかというと
収納というスペースを固定してしまうと自由がなくなる気がしたからです。
いざ、その家で暮らしてみて
「ここに〇〇があってほしい」と思った時に、そこにもし収納があったら
この「〜ほしい」という願いが叶わなくなるし、
何よりも住んでみない限りは、何をどう収納したいかは分からないと思ったから。

じゃあいざ生活がこの家で始まった時に最初からしようと思ったとことが
「収納する場所がほしいと思ったら自分で作ろう」でした。

なのでうちの家ではほとんどのものが見えてる状態でいます。
そして大型家具はほとんどのものが私たち夫婦で作ったものです。
(本棚とかカウンターテーブルとか)

で、そういう生活をしてて
「キラキラした生活だよね」なんて言われたこともあります。

でもこの言葉に対して思うことは
「言ってないだけで情けない状態のことなんてザラにあるよ」
なのです。

私は自分の部屋や自分の家は昔からデザインしてしまうし、インテリアにこだわることが
とても好きなのでそういう風に見えるかもしれないけれど
インテリアをする上で大事にしてることがあります。

それがタイトル通り
「生活感が出ていること」です。

例えば、
ピシーーーっと本が並んだ本棚は好きです。とても好きです。
けどそれを家の中で欲しいとは思わない。
例えば
まるでシワもないようなシーツに片付いたベッドや布団は好きです。
でもそれを家の中で欲しいとは思わない。
例えば
造幣局の桜の時期に満開になった桜の木が整然と並んでるのは好きです。
けどそれを家の庭に欲しいとは思わない。
例えば
どこかのショールームのキッズコーナーは好きです。
でも現実離れしすぎて欲しいとすら思えない。

私が欲しいのはそういうことじゃない。

家の中で並んでる本たちが一冊だけぴょこっと出ていて欲しい。
なんならその並んでる本の前に何冊かは読みかけのように乱雑に置かれていて欲しい。
シワがないシーツよりも、朝起きたてのクシャとした掛け布団に斜めになってしまった枕、
寝ている間に脱げてしまったんですねと思う靴下があって欲しい。
上手に並んでいる木よりも、その根元にジョウロが転けていて、なんなら子どものスコップやバケツも転がっていて欲しい。
綺麗すぎるキッズコーナーよりも、君は朝の間に赤色のクレヨンで棚に絵を描いたんだね。
なんだったら片付けるつもりでいた積み木で遊んでしまったんだねとわかるキッズコーナーだったら嬉しい。

こういう感じで
「きっと10分前にはここに人がいたな」と思える空間でいたいといつも思ってる。

丁寧な暮らしよりも
「ここに人がいてほっとできる生活空間」を追求してる。

だから、洗濯物を絶対に畳んでその日のうちにタンスに直すべし!
なんて思ってない。
山積みになって放置!なんてことはよくある。
食器はすぐに片付けましょう!
なんて思ってない。
やれる時にやれる人がやればいいと思ってる。
毎日ご飯は絶対に作りましょうね!
なんて思ってない。
とりあえず食べていればok!子どもに食べさせていればそれでよし!
と思ってる。
実際、忙しすぎて「ごめんね」と連呼しながら
夫と娘に「今日の晩ご飯はカップラーメンです」と言ってる時がある。

洗濯物を畳んでその日のうちになおせるようになるのも
食器を食べてすぐに片付けれるのも
毎日ご飯を絶対に作れる日々が来るのも
「カップラーメンです(泣)」ではなくて
「今日の晩ご飯は土鍋で炊いた鯛飯に、一年漬けた梅干し、更に今朝、庭でニワトリが産んだ卵で作った錦糸卵を振りかけたちらし寿司でございます(ドヤ)」
なんてことができるようになるのはあと30年後だと諦めてる。
(どんな献立やねん)

どうにかして生活感を消そうかではなくて
どうやってこの生活感を生かそうか

というスタンスでいる。
学校の教室って汚いわけではないけど、綺麗でもない。
なんとなく綺麗に見えるよなぁ。とか
あそこの定食屋さん油まみれで見た感じ汚れまくってるねんけど
でもなんか入っちゃうんだよねー。とか

そういう親近感とか愛着持ってしまうという家を作っていたいなぁと
常日頃から考えています。

だからホテルライクな暮らしなんてしたくない。
それならホテルに行く。
うっとりするほど見上げる本棚にピシーッと並んだ本が見たいなら
図書館に行く。

こういう感じで、自分の生活の中で
実現できること、できないこと
の線引きをきっちりと引くようにしてはいます。
そしてその一度引いた線を守るように心がけてはいます。
もちろん、子どもが大きくなる過程や夫婦で必要なものが変わってきたときは
柔軟にこの引いた線を引き直していますが
とにかくできることと、できないことは明確にしています。

家、というのは
その住んでる人たちで作り上げていくものが「家」だと思ってるので
だからこそ生活感を大事にして生きてます。

整っているように見える工夫をする

ライフクリエイター | 虐待専門カウンセラー
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