「どうして人を殺しちゃいけないの?」
先ほど、息子と電話をしていて
「命に嫌われてる」って曲知ってる?
と聞かれて知らないから教えて欲しいと言った。
私の目の前でこの曲を流していいよと言ってくれたので
電話越しだけどパソコンを開けて私はこの曲を流した。
長男は全部覚えてるみたいで電話越しに全部歌っていた。
答えはこれなんだなぁととてもしっくりきた。
いつだって知りたいことは子供がちゃんと持ってくる。
私は聞いた。
「なんで生きると思う?」と。
長男は黙っていた。
私は話した。
「ママはね、実は言うと、今子供とお母さんの命のお話を書いてる。それでね、ママはね、思うんだよ。
生きてる理由はね、ひとつしかないんだ」
「なぁに?」
そう聞かれて
「幸せになるためなんだよ。じゃあ、ママがどうしてあおちゃんを産んだと思う?」
そう聞いた。
するとすぐに答えた。
「わかった!ママの体の中に男性ホルモンがあるからだね!」
と。
思わず、
「ほんまに頭いいなぁ!!すごいなぁ!」と答えてしまった私。
長男はまだ10歳だ。小学4年生だ。
けど6歳の時には、
「なぜ死ぬのか、なぜ生きるのか。」と私に聞いてきた子だ。
「どうして人を殺しちゃいけないの?」と聞いてきた子だ。
で、私は答えた。
「あおちゃんを産んだのはね、ママがあおちゃんを産んだら幸せになるって思ったからだよ!」
と。
「ママは、ずっと子供の頃からお母さんになりたい人だった。
だからあおちゃんがお腹に来てくれた時、本当に嬉しかった。
ママはね、あおちゃんがお腹にくるまで死んでもいいやって思って生きてた。
でもあおちゃんがお腹に来た時に、ママは生まれて初めて
生きたいって思ったんだよ。
「会いたい」って思った。お顔に触れて触りたいと思った。
とにかく会いたかったの。
じゃあ、あおちゃんとねおちゃんがママにしてくれたこと何かわかる?」
そう聞いた。
長男は
「わかんない」と答えた。
「あおちゃんとねおちゃんは、ママの願い事を叶えてくれたんだよ!」
そう私は伝えた。
「あのね、誰かが生きなさいと人に言うのはね、言葉にしてはないけど、それはその人がその誰かにお願いしてるんだよね。
生きて欲しくて。
けど死にたいって思うことある。でもそう思うときは絶対に生きたいと願ってるときなんだよ。
岩手は東日本大震災があったよね。
大阪では阪神大震災があったね。
あのとき、日本は戦争がないはずなのに、まるで戦争でも起きたのかと思うような出来事だったの。
願ってしまうんだよ。生きて欲しくて。
だからね、周りのことなど気にせずに、幸せになってるんだったらなんでもいいんだよ。
ママが生きている理由は、あのとき、ママのお願い事をあおちゃんは叶えてくれた。
だから沢山の恩を返したいと思った。
ママを幸せにしてくれたから。」
長男は「生きる」と言うことと「死ぬ」と言うことに
真っ直ぐに疑問を持つ子だ。
当時、長男が6歳で
「どうして人を殺しちゃいけないの?」
と真っ直ぐな目で聞かれた時に
私は思い出した。
「どうして人は死ぬの?生きるの?」と大人に聞いてる私を。
その時「私はあの時どう答えてもらいたかった?」と自分に聞いた時の答えがこれだった。
6歳の小さな同じ顔をした子に母の姿をした女性が答えていた。
「あのね。なんでだと思う?その人が幸せになろうと頑張ってたり、とても幸せだったり、いろんな気持ちを持って生きている
そのお心さんを取ってもいいかな?」
そう聞いたら
「だめ!絶対だめ!」と答えた長男。
癒しに来てくれる子供達。
あの時のことやり残してるよと見せてくれるこどもたち。
「うん。ありがとう。じゃあ一緒にやろっか」と
人数が増えて願い事を叶えに行かせてくれる。
あの時一人だったのが
願い事を叶える時、不思議と小さな人が一緒になってくれている。
子供の持つ疑問を叶えた時、
不思議と同時に私の願い事も叶えてくれている。
しかもキラキラの笑顔もお土産に。
あぁ、素敵な人生だなぁ。
なんて素敵なんだろう。
生きててよかったと思う時。
それは子供達の
「?」に
「?」を投げて
一緒に
「!」になる、その冒険をしている。
これほど美しいものがこの世の中にあるのか?
絶対にないね。
長男が言ってたものをお借りしました。